高圧給水加熱器細管内面は運転中に酸化鉄を主体とするスケールが徐々に付着し、熱効率の低下や差圧上昇等多大の悪影響を及ぼすことは一般に知られています。プラント停止時にジェット洗浄が広く実施されていますが、一般的なジェット洗浄では曲管部に付着するスケールに対して効果が低く除去できない状況です。
当社は、熱交換器類細管洗浄で培った豊富な経験と実績を生かし、新しい高効率高圧ジェット洗浄工法を開発致しました。高い洗浄効果を得ることでプラントの熱効率回復と保守管理の信頼性向上に寄与できるため、高効率ジェット洗浄工法をご提案致します。
新開発の高効率ジェット洗浄工法は、以下の特長を有します。
また当社が保有する様々な洗浄工法(ブラスト洗浄、薬品洗浄等)と組み合わせる事も可能です。
可能な限り通水量を多くでき、かつ圧損を最小限に抑えるために、新開発の大容量ホースを採用し、洗浄対象全体の洗浄効率を高めました。
水量&水圧の最適バランスを徹底的に追及し、エネルギー効率が現状最大のものを開発致しました。
従来、最小曲管部に適用できる器材はありませんでしたが、32Rまでの曲管部に対応でき、かつエネルギー効率が最大となる専用ノズルの開発に成功致しました。
本工法の採用により新管時差圧0.6MPaが、洗浄によって差圧0.65MPaまで回復するという結果が得られました。ジェット洗浄だけで新管時の差圧近くまで圧損が回復するこの結果を見ても、工期とコストと効果に対して最高のバランスを保つ事が本工法により可能となります。
発電所を中心に50件以上の実績