蒸気系配管洗浄技術
蒸気系配管洗浄技術の目的
主蒸気管・再熱蒸気管等の蒸気系配管に付着生成する水蒸気酸化スケールは、ユニット起動時及び停止時の振動や、スケールと管材の熱膨張の差により剥離します。このスケールの剥離は、タービンブレードやバルブボックスを損傷させる原因となっております。これらの対策として材質変更、溶射、肉盛などタービン側で対処されていることが多く、主原因であるスケールの除去はほとんど実施されておりません。
当社では、飛散する原因となるスケールを溶解し、かつ微粒子化できる蒸気系配管洗浄技術を開発いたしましたので、ご提案いたします。
特長
- 新開発薬品である「クリフレッシュE3」は、水蒸気酸化スケールに対する高い溶解性があります。
「クリフレッシュE3」は、有機酸をベースにしており、万が一系内に残留しても熱分解しますので、母材への悪影響はありません。また、専用の腐食抑制剤「イビット30ES」を使用することにより、長時間洗浄においても、低腐食性を確保しています。
- 取合い座を設けることにより、洗浄部と非洗浄部を隔離できる「バルーン工法」や「水位監視工法」を適用することにより、本設配管を切断する必要はありません。
効果
1)除去効果
2)各種材料に対する腐食性
適用事例
実績
- 高温、低温再熱蒸気管、再熱器細管・主蒸気管【バルーン工法】
- 過熱器細管・高温再熱蒸気管【水位監視工法】
- 高圧主蒸気管、再熱蒸気管
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