アミン液を使用した酸性ガス処理装置は、酸または無機塩の流入によって再生不可能な熱安定性アミン塩(HSAS:Heat Stable Amine Salts)を生じ、アミン液が汚染される問題を抱えています。アミン液が汚染されるとガス処理能力が低下するだけでなく、運転中の発泡が激しくなる、腐食が増加する、汚れが付着するといった問題も発生します。これらの問題を解決するために、従来はアミン液を新品に入れ替えることによって対応してきました。これに対し、当社はイオン交換樹脂を使用する事で問題を抱えたアミン液から熱安定性アミン塩を除去し、アミン液を浄化する技術を開発しております。この技術をご採用頂くことにより、アミン液を入れ替えることなく再生することが可能となり、きっとご満足頂ける技術であると確信しております。【特許出願中】
酸性ガス処理装置で使われるアミン液中の油分が増えると、吸収塔、再生塔で発泡が起こり、安定な運転の阻害要因となります。また、この油分中には固形分が抱き込まれていることが多く、熱交換器の汚れの原因ともなります。 通常油分の除去には、スリップストリーム中に活性炭槽を設置して吸着除去しますが、急激な変動等については早急な追従がなかなか難しいのが現状です。 当社は、アミン液中の油分を、吸油性能の高いフィルターを仮設して、貴製油所内作業で除去致します。異なった孔径の複数のフィルターをシリーズに通し、最終段に活性炭槽を設置することで、速やかにアミン液の清浄化をもたらします。油分の除去とともにアミン液中の固形分も同時に除去されますので、処理後のアミン液は清澄さを取り戻し、安定なご運転をもたらします。